「WEBサイトをリニューアルしたら、検索順位が急降下してアクセスが激減。。」
WEBサイトの担当者にとって、これは悪夢の一つではないでしょうか?このような事態を避けるため、実施しておくべき項目は多岐にわたります。
このページでは、サイトリニューアルのリスクを回避し、正しく効果を発揮するためにチェックしておきたい注意点10項目をまとめました。これらを参考に、サイトリニューアルをぜひ成功させてください。
目次
旧ページから新ページへのURLリダイレクト
サイトリニューアルにともない、コンテンツが古くなったページを削除したり、別ページに統合するという場合、旧ページのURLから新しいページのURLヘ転送(リダイレクト)を設定します。
この作業を行わないと、検索エンジンがそれまで与えていた旧ページへの評価を新しいページへ引き継ぐことができません。必ずチェックしておきたい項目です。
リダイレクトの設定方法
リダイレクトの方法は、.htaccessファイルに設定を記述する方法が一般的です。
RewriteEngine on
RewriteRule ^old.html$ http://example.com/new.html [R=301,L]
.htaccessファイルに上記を記述すると、old.htmlにアクセスがあったとき、http://example.com/new.html へ転送されます。
複数のページを設定したい場合、一行目の 「RewriteEngine on」は一行だけ記述し、RewriteRuleの行を複数記述します。
redirect 301 /old.html http://example.com/new.html
このようなシンプルな明記方法もあります。
404ページの設定
ページURLの削除や変更したけれど、リダイレクト先は存在しないというページに万一アクセスがあった場合、404エラーとなります。
そのままの状態でもSEO的にマイナスになるわけではありませんが、ユーザの利便性を考慮して、独自の404ページを用意しておきましょう。
googleが推奨する404エラーへの対応方法はこちらが参考になります。
参考ページ:クロールエラー レポート- Search Console ヘルプ
404エラーページの設定方法
HTMLで構成されたホームページの場合、404.htmlを作成し、公開ディレクトリ直下にアップします。.htaccessに次にように追記すると、404エラーが起きた時に404.htmlへ転送されます。
ErrorDocument 404 /404.html
WordPressで構築されたサイトであれば、themesフォルダに404.phpをアップすると、自動でそのテンプレートが表示されます。
主要タグの確認
ユーザにとっても、検索エンジンにとっても重要な以下の主要なタグが適切に出力されていることを確認します。
- titleタグ
- meta-descriptionタグ
- h1,h2タグ
短すぎず、長すぎないか、そのページの内容を端的に表すキーワードがタグに含まれているか、という点からチェックしていきましょう。
データ計測タグの確認
サイトデザインの変更にともない、htmlなど各ファイルも一新されるケースが大半です。アクセス解析のグーグルアナリティクスのタグを忘れないようにしましょう。headタグ内のすべてのページにタグが反映されていることを確認します。
電話問い合わせボタンの押された回数を計測するサイトであれば、イベントトラッキングタグも要チェックです。
また、PPC広告やアフィリエイト広告に出稿しているWEBサイトであれば、成果計測のためのコンバージョンタグも適切に移行します。
サーチコンソール
サーチコンソールは、googleの検索結果ページに自分のサイトがどのように表示されているか、などを確認できるサービスです。WEBサイトの管理者であれば、サーチコンソールにサイト登録するのは必須です。
サイトリニューアル後に、サーチコンソールでやるべき主な作業は以下のとおりです。
- 「Fetch as Google」で、新しいサイトをグーグルにクロールしてもらう。
- XMLサイトマップの送信。
- URLがhttpsに変更になった場合、URL変更。
- 「HTMLの改善」で、メタタグやタイトルタグの重複チェック。
関連するコンテンツへのリンク
ユーザがサイト内で回遊してもらえるように、関連性のあるページ内に、リンクを設置できないかチェックしましょう。
WordPressのようなブログであれば、記事下に関連する記事一覧を表示させられますが、それだけではなく、本文の内容に関連するリンクを手動で設定することをおすすめします。
ユーザの滞在時間が長くなるというメリットに加え、検索エンジンのクローラーもコンテンツを見つけやすくなるため、SEOの面でプラスの効果が期待できます。
SSL化した場合のエラーチェック
サイトリニューアル時にSSL(HTTPS化)対応した場合、全ページのURLがhttps://〜でエラーが出ていないかどうか確認します。google chromeであれば、正しいページは、ウェブアドレスの左側に「保護された通信」と緑色で表記されます。
もし、エラーが出た場合、そのページ内の画像やCSSファイルなどが、httpで接続しようしていることが大半なので修正するようにします。
画像のalt属性
基本的なことですが、htmlのイメージタグのalt属性が空になっていないか、画像についての説明が入力されているか確認しましょう。
デザインをリニューアルして、htmlなどのソースコードが刷新されている場合、つい忘れがちのポイントです。
モバイルフレンドリーテスト
スマホやタブレットなどモバイル端末で、あなたのサイトが適切に表示されて、使いやすくなっているか、googleのモバイルフレンドリーテストで確認します。
サイトの表示速度の確認
「ページの表示速度はランキング結果に影響する」とgoogleが公式にアナウンスしています。ユーザにとってもSEOから見ても、ページの表示速度は向上させていく必要があります。
どのように改善するかは、googelのPageSpeed Insightsでチェックし、改善点を発見します。
まとめ
以上、サイトリニューアル時のチェックポイントのまとめでした。リニューアルを成功させたいWEBマスターにとって参考になりましたら幸いです。