PHPプログラマとして転職を考えているのであれば、PHPフレームワークの知識は欠かせません。
これから学ぶのであれば、開発現場で有利なフレームワークを選択したいのではないでしょうか?
本記事では、PHPのフレームワークを学んで仕事に活したい人のために、5つのPHPフレームワークのトレンド、人気度を比較しました。
これを参考に、PHPスキルをぜひアップさせてください。
目次
比較するPHPフレームワーク
開発現場でよく利用されている、次の5つをピックアップしました。
Laravel
Laravel(ララベル)は、GitHubでのスター獲得数がPHPフレームワークの中で最も多く、世界的に人気の高いPHPフレームワークの1つとなっていす。MITライセンスでリリースされています。
その特徴の一つとして、60を超えるArtisanコマンドが豊富に用意されており、アプリケーションを構成する基本的なクラスやマイグレーションファイルを簡単に生成できます。
他にWEB開発に便利なルーティング、フレームワークの基本的なMVC、ORマッパー、Composer、ジェネレータ等の機能が含まれており、短い学習期間で高機能・高品質なWEBアプリケーション開発がしやすいPHPフレームワークです。
CakePHP
CakePHPは、Ruby on Railsの影響を受けた、世界的に有名なPHPフレームワークです。「設定より規約」を重視し、シンプルながら機能は豊富で、小規模なシステムから大規模なものまで開発可能です。
日本語でのチュートリアルや書籍、ブログ情報などが豊富なので、PHP初級者も学びやすいでしょう。
基本的なCRUD機能(登録、表示、編集、削除)をわずかなコマンドで生成するscaffoldingで、簡易的なブログなどのWEBアプリの作成が簡単にできます。Composerに標準対応。
ZendFramework
Zend Frameworkは、Zendテクノロジーズ社が開発した、オープンソーフのPHPフレームワークです。BSDライセンスでリリースされています。
その構造はシンプルで、「コンポーネント」と呼ばれるクラスライブラリを単独で呼び出せ、拡張も容易で柔軟性が高いフレームワークと言われています。
Symfony
Symfonyは歴史あるフレームワークで、比較的大規模なシステムで使われます。「Mojavi」というMVCモデルの原型のようなフレームワークから派生しています。
CodeIgniter
CodeIgniter(コードイグナイター)は、規約はゆるく、ソースコードが軽量で動作が高速な点が特徴です。
データベースアクセスやデータの検証、セキュリティ、セッション管理、ページャーなど、WEBアプリ開発に必要なライブラリが用意されています。
2015年にバージョン3.0がリリースされ、現在も開発は継続していて、リポジトリはGithubで確認できます。
次に、上に紹介した5つのフレームワークの人気度を、gooogleトレンドで見てみましょう。日本と世界での検索状況を紹介します。
過去5年間のPHPフレームワークの検索トレンド(日本)
日本国内における、PHPフレームワークのトレンドです。Laravelの人気が高く右肩上がりで、CakePHPの人気が若干低下しています。
CodeIgniterやSymfony、Zend Frameworkは、上2つに比べると人気度は低く、横ばいのままという状況です。
過去5年間のPHPフレームワークの検索トレンド(世界)
世界でのトレンドが上のとおりです。Laravelの上昇傾向は、国内と同様です。一方で、CakePHPの低下が国内に比べて、より顕著です。CodeIgniterとSymfonyは横ばいという状況です。
これからPHPフレームワークを学ぶなら、Laravel一択
上記のように、日本国内、あるいは世界的に見ても、人気が高く今後も需要が高そうなのは、Laravelと言えます。これから新たにPHPフレームワークを学びたいという人は、Laravelを選択しておけば失敗はないはずです。
CakePHPは、Laravelが現れる前は人気のフレームワークでしたが、今はやや人気が低下傾向です。
SymfonyやCodeigniterも根強い人気で、実績も多くドキュメントも充実していますので、選んで損はないでしょう。